株式会社hugmo 代表取締役社長  湯浅重数/株式会社エフインク 代表取締役 萩原房史

株式会社hugmovisuamall / hugmo

[ F-INC.サポート・プロジェクト ]
ブランドコンセプトの策定
ブランド体系の整理
ステートメント開発
ネーミング開発
ブランドシンボルのデザイン開発
webサイト開発
UI/UXデザイン開発
サービスブランドムービー開発

いろいろなものが生まれ、あるものは育ち、あるものは淘汰されていく。特にそのスピードが著しいITの世界において、“今日では当たり前”と呼ばれるまでに何かを育て上げられることは、ごく稀でしかない。2011年4月、まだ夜の明けないクラウドコンピューティングという空間に生まれたソフトバンクの『visuamall』も、最初はかすかな光を放つ、将来の可能性のひとつに過ぎなかった。

visuamall
ソフトバンク株式会社が開発・提供する法人向けマルチメディアコンテンツ統合配信管理クラウド。国内外でのプロダクト合計導入実績は、500社、83万ユーザー以上。

[ 主なサービス ]
BOOK SUITE 電子出版配信管理クラウド
SMART CATALOG マルチメディアコンテンツ制作・共有管理クラウド
STREAMING クラウド型動画配信サービス
QUICK SIGNAGE クラウド型デジタルサイネージ
MOVIE LIBRARY クラウド型動画共有SNS

新たな可能性の誕生モバイルストリーミング

湯浅私がソフトバンクに入社したのは2003年7月。それ以前は通信ネットワークを提供していた株式会社アッカ・ネットワークスに務めていたのですが、yahoo BBのADSLを強化するということでお誘いを受けて転職を決意しました。入社当時よりIPTVという動画配信の責任者も兼務していたのですが、次第に動画の可能性を大きく感じるようになり──その予感は2008年7月、ソフトバンクが日本で初めてiPhoneの販売を開始するころになると、さらに鮮明になっていきました。

萩原iPhoneの登場は本当に衝撃的でした。その後もスマートフォンやタブレットなど、次々に新しい、魅力的なデバイスが広がっていきましたね。

湯浅iPhoneのようなモバイルデバイスが出てきて、やはり動画の需要はこれからは格段に変わると思いました。それまでもIPTVに携わっていたので動画配信の技術やノウハウは蓄積されていて、そこでまずはクラウド環境で映像を配信するモバイルストリーミングに取り組んでいきました。

ブランドに魂がこもるとき感覚的な出会い

萩原弊社とは、何もお付き合いがなかったところに、ある日ご連絡をいただきました。2011年初頭でしたよね。

湯浅はい、HPを拝見してご連絡しました。実は、そのストリーミングによる映像配信サービスのブランディングをどうすべきか悩んでいて、いくつかの会社にお願いをしていたのですが、どうもしっくりこない。ロゴのデザインなどは上がってくるわけですが、何かが足りなかった。そんな折、御社のHPを拝見して、この会社ならいけるかもしれない、と。

萩原最初にお話をお伺いして、私はITの専門家ではないので詳しいことはわからなかったのですが、それでも“いま世の中にないもの”を生み出そうとされていることは理解できました。誰もが知らないものなのだから、理解しづらいし、伝えづらい。だから、何ができるのか、どんなベネフィットがあるのか、まず概念で理解しないといけないと思いました。

湯川何度もディスカッションを重ねるうちに、私の頭の中でモヤモヤしていたものが、だんだんとカタチになっていくのがわかりました。もちろんF-INC.さんのデザインはとても優れているのですが、ブランディングはロゴのデザインとかじゃなく、ビジョンをカタチにしていく、ストーリーを紡いでいく作業なのだと実感しました。ブランドに魂がこもっていく、そんな印象を受けました。

理念と信念と普遍的価値を創造するブランディング

湯浅ストリーミングによる映像配信サービスは現在も『visuamall』で提供する中心的なサービスのひとつですが、当初から私の頭の中にあったのは、いろいろなデバイスで自由に利用できるマルチメディアコンテンツ配信でした。企業向けペーパーレスソリューションというか、例えばそれまで紙を使っていたカタログやマニュアルをデジタル化して持ち歩けるようにしたり、映像を扱ったり、マルチメディアをマルチデバイスで、マルチスクリーンで利用できる環境を提供したい。F-INC.さんとの打ち合わせのたびに事業構想が広がっていって、何をすればいいか、どんなものをつくるべきか、サービスの可能性も明確になっていきました。

萩原『visuamall』というネーミングは、いろいろな商品やサービスに出会えるショッピングモールのように、映像をはじめとしたマルチメディアコンテンツを利用できるというサービス概念からご提案させていただきました。

湯浅アイデアはたくさんある。でも、その方向性は明確ではなかった。そこにブランディングによって理念や信念がもたらされたことで、商品の方向性も定まっていきました。とても大切な“幹”をつくっていただいたと思っています。

萩原理念があり、ビジョンがあり、それがネーミングやV.I.で共有されていく。幹がしっかりしていれば、あとはおのずと枝葉が広がっていきます。

湯浅『visuamall』は、わずか5年ほどで5つのサービスを提供するまでに広げることができました。このスピード感は我々の世界でも異例ですよ。いろいろな方向の新しいサービスも、しっかりとした“幹”があるからブレがなく、全体の構想にコミットできている。だから多方向の開発を同時並行で進められるので、圧倒的に早い。F-INC.さんとつくった“幹”がなければ、『visuamall』の成功はありませんでした。

ブランドシンボルの秘密ブランドを体現するV.I.

萩原『visuamall』のブランドシンボルは 3つの四角形で構成されています。これは、PC、スマートフォン、タブレットなどさまざまなデバイスの形を組み合わせたものです。わくわくするコンテンツで笑顔を作りたい想いから、キャラクター性の高いデザインにしました。結果多くのユーザー、特に利用率が高い女性の顧客にもカワイイと支持されています。

湯浅現在の主力サービスである『SMART CATALOG』は、CAさんや化粧品メーカーの社員さんなどノンデスクワークの女性に多くご利用いただいています。今ではモバイルデバイスでクラウドの資料を閲覧するなんて当たり前になっていますが、当時は紙媒体が主流でしたから、営業用のカタログを準備するだけでも大変な重労働。例えばCAが携行を義務付けられているマニュアルは両手にも余るほどの量ですから、それがタブレット1枚で済むというのは、とても考えられないことだったと思います。ロゴの青いキャラクターが、いつも傍に寄り添って支えてくれるようなイメージですよね。

萩原見た目はかわいいんですが、そのくせ技術的には強固なセキュリティで頑として守ってくれる(笑)。

湯川私たちの技術で目指すべきベネフィットがしっかり描かれています。これも“幹”がしっかりしているからにほかなりません。『visuamall』には青以外にもいろいろな色のワンちゃんがいますが、サービスの基本概念は“幹”に則っているし、システムもベースは同じ。このことは、複数のサービスも同じように操作でき、利用時のわかりやすさにもつながっています。

萩原すぐれた技術だからこそ、身近で扱いやすい──『visuamall』の根本にある特徴ですね。

新しい枝葉の広がりICTで“子育て”の現場を変える

萩原2016年11月からサービス提供をスタートされた『hugmo(ハグモー)』も、この“幹”から伸びたものですね。

湯浅保育業界という新たな分野でのサービスですが、土台となっているのは『visuamall』の理念です。私たちの技術・ノウハウで、保育に関わる人々の置かれた環境をより良くしていきたい。ソフトバンクイノベンチャー制度※を利用して新会社として独立スタートしていますから、率直に自分の可能性に挑戦できる場としても楽しみにしてます。

萩原今回も、とてもスピード感のある展開だと感じました。

湯浅『visuamall』でつくった“幹”と、それを育ててきた経験があったからこそです。だからシステム構築も断然早いし、普通ならトライ&エラーを繰り返すようなことも、最初からほぼ完成型までもっていくことができている。これはとても大きなことです。

萩原『ハグモー』というネーミングは、今回は湯浅さんからいただきました。

湯浅もちろん「育くむ」が語源ですが、VIのほうも「こんなものがほしかった」と100%受け入れられるデザインに仕上げていただきました。F-INC.さんは、こちらが何をやりたいかがわかっているというか、いつも同じ方向を見てくれている。とてもセンスが良く、私の想いを巧みにブランディングしていただけたと思っていますが、ブランディングというよりも経営コンサルティングなんだなと感じています。だから、F-INC.さん以外にはもう考えられませんよ(笑)。

株式会社hugmo
ICTを通じて子育て関係者に多彩なコミュニティや子育てコンテンツを提供。

[ 主なサービス ]
hugnote 連絡帳サービス
hugphoto 写真プリントサービス
hugselection ショッピングサービス

ハイテクとヒューマニズム人々の未来を変える“新たな常識”

萩原『hugmo』は、社会的にも、まさにいま求められているサービスです。

湯浅私自身が子育て世代ということもあり、保護者が何を望まれているか、そのために保育サービスの提供側は何をすべきかという課題を肌で感じてきました。この業界はいろいろなことが旧来のアナログベースで行われていて、実はかなり遅れています。ICT化予算の捻出が難しかった背景があるとは思いますが、その負担が保育士の方々にのしかかってきている。

萩原今はほとんどの親御さんがスマートフォンをお持ちでしょうから、連絡帳アプリ『hugnote(ハグノート)』や園で撮影した写真を提供する『hugphoto(ハグフォト)』のようなサービスは、保護者にも保育機関にも大きなメリットを生み出します。折しも2016年4月からは、政府から保育機関に対してiPadが支給されるというタイミングですよね。

湯浅ビジネスが成功する要因の大きなものに“時流”があると思いますが、デバイスが普及する、今こそまさに好機だととらえています。おかげさまですでに多くのお問い合わせをいただいおり、導入園も予想以上のスピードで広がっています。例えば『hugmo』のメインサービスとして提供しているアプリケーション『hugnote』では、園児の活動内容や健康状態、園からのお知らせなどを写真付きで保護者にセキュアに連絡することができるのですが、「安心できる」「家庭では見られない表情に成長を感じる」なんて声もいただいています。また園側からも「経費削減や保育士の業務効率化に貢献している」と、高い評価をいただいています。

萩原『hugmo』が育くむのは、お子さんたちだけではなさそうです。

湯浅「ご夫婦の会話が増えた」「祖父母も喜んでいる」という声も聞きます。

萩原家庭も育くむ。そして社会も育くむポテンシャルを感じます。

湯浅子育てを豊かにしたい。ワクワクさせたい。もちろんプライバシーの配慮へも徹底して取り組みます。そして、もっともっと便利で楽しいサービスに成長させていくつもりです。ソフトバンクの役員陣からは、「子どもたち向けもいいけど、老後の私たち向けのものもつくってくれないか」なんて冗談交じりにおっしゃってくださる方もいますが、『visuamall』でつくられた“幹”なら、そんな枝葉も広げられると思っています。

萩原ハイテクとヒューマニズム。人々の生活に、命に根ざした新しい常識が、未来への道に次々と灯されていくようです。今日は、貴重なお時間をいただきありがとうございました。

湯浅みなさんに愛されるビッグな企業にしていきます。これからもよろしくお願いします。

※ソフトバンクイノベンチャー
SBイノベンチャー株式会社が新しい価値、サービスが次々と生まれる企業風土の醸成を目的に、ソフトバンクグループ企業の全社員を対象に、2011年度より開始した新規事業提案制度。

株式会社hugmo
〒105-0021
東京都港区東新橋1-9-2 汐留住友ビル14F(GOOGLE MAP)
Tel:03-6889-0681
https://www.hugmo.net/