「強み」を見つけ出し、ブランドコンセプトを開発する方法。

ブランドコンセプトとは、ブランドの大切にしている想いを明文化したものです。他者にはない独自性のあるブランドコンセプトを掲げることによって、ブランドの目指すべき方向が鮮明になり、力強いブランドを築くことができます。

ここではブランディングを実施するにあたり、ブランドコンセプトをどのように決めていくのか、またそのブランドコンセプトをどのように訴求していけば良いのかを紹介したいと思います。

まずはブランドの「強み」を見つける

ブランドコンセプトを策定するために、まずはブランドの「強み」を見極めることが重要です。ブランドの強みが明確であるほど、ブランドとしての個性が輝き、他社との差別化や組織内の誇りの醸成に繋がります。

「強み」を見つける方法として、インタビューやワークショップなどの方法があげられます。インタビューでは、創業者や組織の方から外部視点でヒアリングを実施し、創業時やサービス開始時の想い、過去のターニングポイントや今後の目標など、そのブランドの持っている強みを多角的に掘り下げます。組織の持つ文化や風土、大切にしているルールや目標などから、そのブランドならではの強みを総合的に導き出します。

ワークショップでは、多様な役職や立場の方々が多方面から参加することで、集合知を持ってブランドの強みを見つけ出します。普段の業務とは異なるフラットなアプローチで知恵を出し合って、現状の分析や目指していきたいブランド像などをチームで共有しながら、ブランドの目指すべき方向性を具現化していきます。

強みを言葉で表現する

ブランドの強みを導き出すことができたら、それを表現として言葉に落とし込みます。訴求力のあるコピーに落とし込むことで、対外的にもチーム内にも求心力のあるブランドコンセプトに仕上がります。ワークショップなどで組織内で意見を出し合いコピーを開発することもありますが、多くの場合は言葉のプロフェッショナルであるコピーライターが想いを汲み取りながらブランドコンセプトを具現化することが多いです。

ブランドコンセプトは組織の中でのみ機能をさせるのではなく、対外的に打ち出すことも有効です。対外的に打ち出すことが組織内の誇りの醸成にも繋がり、よりブランドの体現者としての行動に繋がりやすくなります。

また、ブランドの強みは無理にひとつの言葉にまとめる必要はありません。「ステートメント」や「プロセス」「バリュー」など、体系立ててコンセプトを整理することも効果的です。大切なことは打ち出す対象や組織に合ってブランドコンセプトを機能させることです。

Case.ワークショップから導き出したブランドコンセプトの例

私たちがサービスの「ブランドコンセプト」の開発をワークショップで推進した事例を紹介します。2015年、明和地所は創業30周年を迎えるにあたり、今まで培ってきたブランドの再整理をおこないました。トップダウン型ではなく、会社全体の意見を汲み取り、ブランドを見直していきたいという点から、F-INC.はワークショップ形式でブランドコンセプト体系の策定とブランドシンボルの開発をおこないました。様々な部署や年齢、経験などを持つ参加者が上下関係なく、意見を出し合える環境の中で参加メンバー15名、全8回におよぶワークショップを実施。今まで培ってきたブランド価値を再認識し、新しく創り上げていく価値を明確化しました。

ワークショプで発言された言葉を元に「想いをかなえ、時をかなでる。」というステートメントを新しく掲げ、明和地所グループの総合力を持ってお客様との「信頼」「共創」「共感」を生むサービスを提供していくことを誓いました。

ステートメントは広くあらゆる場面で積極的に訴求する言葉として設定し、合わせて大切にしている想いや強みをメッセージやビジョン、ミッション、バリューなどの表現に落とし込みました。

上記の推進内容はあくまで参考です。ブランドごとの特性に合わせて、観点を明確化しブランドコンセプトを開発していきましょう。

ブランドコンセプトを開発したら...

ブランドコンセプトは開発して終わりではありません。広く対外的に訴求することと合わせて、組織内に浸透させることで初めてコンセプトが伴うブランドが育まれます。訴求力のあるブランドコンセプトは各種広告やPR、サービスの開発、ツールへの展開など様々な領域への訴求が考えられます。ブランドコンセプトを礎としてブランディング施策を実施していきましょう。

クレジット

  • F-INC.

この記事で取り上げられたプロジェクトの事例