企業や組織の中でブランドを管理するブランドマネージャーの役割

ブランディングを推進する中でブランドマネージャーという役割を設けることがあります。ブランドマネージャーは企業や組織の中で「ブランドがどうあるべきか?」という視点を常に持ち、ブランドの向かうべき方向に舵を取る重要な役割です(ブランドマネージャーの名称は組織や企業によって異なります)。

今回はブランドマネージャーについての役割や考え方、どのような経緯で組織に必要になるのかについて説明します。

大事なのは「すべきこと」「すべきでないこと」の見極め

ブランドマネージャーはブランドを育む上で大切な存在です。役割は大きく分けて、ブランドとして「すべきことの実行」と「すべきではないことの排除」の2つあります。企業や組織によってブランドマネージャーの担う内容やレベルはさまざまですが、ブランドを育み管理する上でこの2つの役割は重要です。

「すべきことの実行」とは、ブランドのコンセプトや想いに即した各種企画や行動を実際に行うことです。ブランドとしてのあるべき姿を目指して、サービスや事業の提案や改善、社内・社外へのブランド訴求など積極的に進めていきます。

「すべきではないことの排除」とは、ブランドとして好ましくないものを避けることです。ブランドイメージにそぐわないデザインや言葉遣いなどを改善したり、顧客体験の中にある負のイメージを払拭したりすることで、顧客に誤った印象で捉えられてしまわないようにコントロールします。

「すべきことの実行」と「すべきではないことの排除」の関わる領域は多岐にわたり、かつ組織全体で実施していく必要があります。広報や広告、マーケティングなどの対外的な部分はもちろん、人事評価や社内イベントなど、社内的な部分にも関わるので、ブランドマネージャーには広く総合的な視野が必要といえるでしょう。

ブランディングに関わった担当者がそのまま担うことが多い

ブランドマネージャーはブランディングを推進した担当者がそのまま役割を引き継ぐことがあります。それは、ブランドマネージャーが目指すべきブランド像について深く知っている必要があるため、社内や組織の中でブランディングに関わってきた担当者が引き続きブランドマネージャーに任命される場合が多いのです。

また、ブランドマネージャーは専任ではなく、兼任となることもよくあります。広報やPR、総務部や秘書など、すでに役割を持っている方がブランドマネージャーも兼任し、業務を推進することもあれば、組織や企業の代表がその役割を担う場合もあります。

初心者ブランドマネージャーは珍しくない

ブランドマネージャーの経験がない方でも、ブランドのコンセプトがしっかりと策定できていれば「すべきことの実行」と「すべきではないことの排除」は自然と見えてくるはずです。コンセプトの実現を目指してブランドをコントロールしていくことで確実にブランドは形成されていきます。

逆に、ブランドの目指すべき姿が明確でない場合は「すべきことの実行」と「すべきではないことの排除」の選択が難しく、属人的な判断になってしまいがちです。そのような場合はまずはブランディングの基本に立ち返り、改めてどのようなブランドを育みたいのかを考え直すことが重要です。どのようなコンセプトを掲げるか?どのようなデザインイメージを訴求したいか?そのためにどのようなプロジェクトを推進するのか?などブランドの基本に立ち返ることで改めてブランドの目指す姿の発見につながるかもしれません。

作って終わりではない。育てていくのがブランディング

F-INC.では、ブランドはつくって終わりではなく育み続けるものだと考えています。新しいブランド発表後も、ブランドマネージャーとともに協議を重ね、策定したブランドコンセプトを体現するために何が必要なのか?どのように社員やチームにコンセプトを浸透させていくのか?対外的なコミュニケーションが崩れていないか?など、定期的にブランド像を共有し、調整しています。

ブランディングでの考え方も時間が経つと変わったり、社会の変化によって想いも変化します。ブランドマネージャーは臨機応変に目指すべきブランド像を捉えながら、ブランドを育んでいきましょう。

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