
日立セメント “ArounZ”日立セメント株式会社
ブランディング領域
施策・制作物
リブランディング / 企業理念・パーパス / インナーブランディング / ブランドコンセプト / ブランドネーミング / ブランドシンボル・ロゴ / WEB・ECサイト / 名刺・封筒・ツール / ブランドブック・パンフレット / ブランドイメージ・写真撮影 / ブランドムービー・映像 / 施設サイン

ブランディング領域
施策・制作物
1907年の創業以来、茨城県日立市を拠点に、地域の社会インフラを支える企業として歩んできた、日立セメント株式会社。長年にわたりセメント事業を主軸としつつ、1990年代からは環境事業にも注力し、事業領域を着実に拡大。地域と社会に多様な価値を提供しています。
エフインクは、新たなブランド名とパーパスの開発をはじめ、ブランドロゴ、基本アプリケーションツール、WEBサイト、会社案内など、総合的なリブランディングをサポートいたしました。
事業の幅が広がる中で、企業としての存在意義や、社会に対して提供している価値を改めて見つめ直す必要が生じていました。特に、「セメント」と「環境」という異なる性質をもつ2大事業を、いかに一つのブランドとして統合し、社内外にわかりやすく発信していくかが大きな課題となっていました。
経営層は、新たなブランドを打ち出すにあたり、日立セメントの長い歴史を支えてきた社員一人ひとりの誇りや想いを尊重する姿勢を重視。トップダウンではなく、社員自身が主体となって未来のブランド像を考え、自らの言葉で語れるブランドの軸を築くことを求めていました。
ブランディングの核に据えたのは、「トップダウンではなく、社員自身が未来を描く」こと。普段は別拠点で働くセメント・環境両部門から、20〜40代の中核メンバーが集い、部門横断で対話を重ねるワークショップを開催しました。
この取り組みには社長自身も参加。企業のこれからを担う世代と率直に言葉を交わし、会社の存在意義についてフラットに議論することで、社員の想いに真摯に向き合う姿勢を体現しました。対話を通じて「自分たちは何のために働いているのか」「社会にどんな価値を届けているのか」という本質的な問いに向き合いながら、全員参加型でパーパス(存在意義)を言語化していきました。
ワークショップから導き出されたパーパスは、「つなぎ、めぐらす、未来のために」。
社会の基盤を支える「セメント事業」と、資源を循環させる「環境事業」という、一見異なる二つの事業が、いずれも地域社会の持続可能性に貢献するものであること。社員自身がその本質に気づいたことで、組織全体の方向性が一つにまとまりました。
このパーパスを体現するコーポレートブランド名として、新たに「ArounZ(アラウンズ)」を策定。「around(〜のまわり、巡って)」と「A to Z(最初から最後まで、多様性)」を掛け合わせた造語で、地域や社会を取り巻くあらゆる課題に向き合い、未来へとつなぐ企業姿勢を象徴しています。
社員が主体となって自社の価値を見つめ直すプロセスを設計することで、事業の実態、社会への提供価値、社員の想いを一体化したブランドの再構築が実現しました。
ブランディングプロデューサー
ブランディングディレクター
ブランディングプランナー
プロデューサー/プランナー
プロデューサー/プロジェクトマネージャー