
ONE GINZAJLLリテールマネジメント株式会社
ブランディング領域
施策・制作物

ブランディング領域
施策・制作物
ONE GINZA(ワンギンザ)は、東京都中央区・銀座一丁目に位置する都市型複合商業施設。2014年の開業以来「キラリトギンザ」として運営されてきた同施設は、2025年9月20日、新たに「ONE GINZA」としてリブランディングを実施しました。
名称に込めたのは、“この場所にしかない価値”“ここでしか得られない体験”という明確な意思。銀座という街の文脈を継承しながらも、既存の枠にとらわれない新しいランドマークとしての再定義を目指しました。
旧ブランド「キラリトギンザ」は一定の認知を獲得していた一方で、銀座のメイン導線から少し離れた位置にあることや、銀座エリアに数多く存在する商業施設の中で「なぜここを選ぶのか」という理由が、来館者に十分伝わっていないという課題がありました。
また、若年層・女性層を中心としたイメージが先行し、立地やテナント構成が持つ本来のポテンシャルに対して、より広い層や感度の高い大人世代への訴求が弱くなっていた点も課題でした。そのため、単なるリニューアルではなく、今後誘致するテナントの方向性も含めた、施設の存在意義そのものを問い直すブランド再構築が求められていました。

本プロジェクトでは、「ただひとつ(ONE)」という明確なブランドコアを起点に、名称、メッセージ、ビジュアル、体験設計までを一貫して再構築しました。
新ブランド名「ONE GINZA」は、所在地である銀座一丁目(ONE)という立地特性に加え、銀座での“唯一無二の選択肢(ONE)”であることをストレートに伝えるネーミングです。ビジュアルでは、カッパーを基調色とした力強く洗練されたトーンを採用。銀座らしい品格と現代性を両立させ、施設全体の印象を刷新しました。
2025年9月のリブランディング以降、ONE GINZAは新たな名称と世界観を備えた商業施設として各種メディアで取り上げられ、プロジェクトの背景やコンセプトが外部にも明確に発信されました。
また、オンライン上の施設レビューでは、飲食・ショップ構成、立地の利便性、空間の上質さに対する評価が多く見られ、総合評価は概ね高水準を維持。リニューアルを起点に、テナントによるキャンペーンやイベントも活発化し、施設全体として「新しくなった場所」としての認知が着実に形成されています。
話題性だけで終わらず、施設の評価・来館動機に変化をもたらすリブランディングとして機能し始めています。
ONE GINZAのブランドロゴは、日本ならではの「おもてなし」と「唯一無二の価値」を象徴しており、ブランドが提供する体験の本質を、「唯一無二」を示す漢字の「一」で表現しています。
この「一」は、揺るぎないこだわりと、一流の技が生み出す価値を表すとともに、選び抜かれたものだけが持つ特別な存在感を映し出し、円を描くようにつながるラインは、銀座から世界へと広がるつながりを表現しています。 時代や文化を超えて、本物を知る人々の心に響く普遍の美しさを紡ぐことで、ただひとつの価値を形にし、訪れるすべての人に心に残る体験を届けます。
ブランディングディレクター
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