CASE STUDY

ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts
ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス/東急不動産株式会社/東急リゾーツ&ステイ株式会社

概要

LXR ホテルズ&リゾーツ、アジア初進出のラグジュアリーホテル。

世界118カ国に6000軒を超えるホテルを展開するグローバルホテルグループ「ヒルトン」のラグジュアリーコレクションブランド「LXR ホテルズ&リゾーツ」のアジア太平洋地域で初進出となる「ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts」が京都・洛北に2021年オープン。ブランドロゴをはじめ、サインやプロモーション、書面などで使用する書体の選定や、表示ルールの開発担当としてプロジェクトをサポートさせていただきました。

 

琳派発祥の地と言われ古くから芸術家たちに愛されたこの地で、知られざる京都の奥深い魅力に浸る唯一無二の体験と非日常のリラクゼーション空間を提供しており、ロケーションは「鷹ヶ峰・鷲ヶ峰・天ヶ峰」の三座を総称した「鷹峯三山」の麓、敷地内には一級河川「天神川」が流れ、川のせせらぎが聞こえる静謐な空気が漂う場所。天神川は紙屋川とも呼ばれ、平安時代に川のほとりで紙を漉いた紙座があったことに由来しています。紙を漉く「漉(ろく)」という言葉と、鷹峯三山の「麓(ふもと・ろく)」を掛け合わせ「ROKU」と名付けられ、訪れたお客様にこの特別な空間を味わってもらいたいという想いが込められています。

 

ROKU KYOTO WEBサイト

課題

“Dive into Kyoto”京都の奥深い魅力に浸る。

ROKU KYOTOが位置するのは、400年以上前に本阿弥光悦が芸術村を築き上げ、才能ある芸術家を世に輩出してきた琳派発祥の地であり、京都着物に新しい息吹を吹き込んだ染匠・しょうざんが“美しいものは、美しい環境から生まれる”という思想のもと、独自の美意識により、歳月をかけつくってきた場所です。

 

型にはまらない独自の美学を築き上げてきたこの場所のストーリーや歴史・文化など、滞在を通じてまだ知られていない京都の奥深い魅力に浸っていただけるようなリゾートホテルをめざし掲げられたコンセプトは“Dive into Kyoto”。

 

ラグジュアリーホテルならではのラグジュアリー感やコンセプトの表現はもちろん、LXR ホテルズ&リゾーツの特徴である 『その土地、歴史、文化に根ざし、至高のサービスを提供すること』そして『お客様一人ひとりに合わせた、贅沢でありながらもその土地ならではの体験とサービスを提供すること』をいかにブランドロゴで表現するかが課題でした。

提案

知る人ぞ知る京都へ深く潜り、 特別な感覚を呼び覚ます。

ROKU KYOTOのシグネチャーツリーであり、太い幹の途中から多数の細い幹が株分かれし、職人が長い年月をかけて作り上げる北山杉の仕立て方のひとつである「台杉」と、施設特徴であるサーマルプールの水面に映る「鷹峯三山」のシルエットをモチーフに、⼀つの幹から空へ力強く伸びていく枝で京都の奥深さと呼び覚まされる好奇心と、江戸時代初期に本阿弥光悦が芸術村を築き、琳派発祥の地ともいわれるこの地ならではの繊細な美意識を表現したブランドシンボルをご提案。

 

具体的なモチーフはありながらも「知る人ぞ知る京都へ深く潜り、特別な感覚を呼び覚ます」を想起させるため、あえて見る方によって様々な捉え方ができる造形としております。

 

ブランドカラーは日本の伝統色から樹木がうっそうと茂る深い森のような色であり、長寿と不変の象徴として四季の移ろいの中でいつも変わらぬ緑の葉をつける松の色でもある「千歳緑(せんざいみどり)」を設定。千年の後も変わらない緑の意を示す縁起の良い色名で、長く多くのお客さまに愛されるホテルとなるよう願いを込めました。

施策・制作物

ブランドシンボル・ロゴタイプ

※展開イメージのため、実際の使用とは異なります。

チーム

  • 中野 博文(株式会社エフインク)

    ブランディングディレクター

  • 萩原 房史(株式会社エフインク)

    ブランディングプロデューサー